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象の背中 [映画]

という映画が封切られています。原作は産経新聞に掲載されていた連載小説なのですが、ハードカバーにもなってます。
この小説、とにかく涙なしには読めません。48才の若さで癌に倒れた主人公への同情もありますが、
この歳になってみますと、自分の姿と重なってくるんですよね。俺ももうすぐこんな感じで死んでいくのだろうか?と。

この映画のラスト・シーン、臨終場面はどうなっているのでしょう?気になるところですが、私が監督ならこんなラストにします。
スクリーンの画面は真っ暗。主人公の下顎呼吸の音だけが、「ヒィー・・・ヒィー・・・ヒィー・・・」
と大きく館内に響き渡っています。
その音に被さるように、近親者が呼びかける声が続きます。
高校生の娘。「お父さん! 頑張って!」
大学生の息子。「親父!」
長兄。「幸弘!」
そしてしばらくの沈黙の後、妻が優しく呼びかける声が聞こえます。「あなた・・・・・お疲れ様」
下顎呼吸の音がだんだん小さくなり、やがて消えていきます。「ヒィー・・・ヒィー・・・・・ヒィー・・・・・・・」
10秒間ほど真っ暗な画面が続いた後、エンディング・ロールが流れます。
映画にした場合、こんなラスト・シーンにするといいのではと考えますが、実際はどうなんでしょう?

人間、死ぬってどんな感じなのだろう?生きている者にとって永遠の謎ですよね。自分の、今の、この意識が永遠に失われるなんて、想像も出来ませんからね。その謎が解けた時を「悟る」 と表現できるのでしょうが、我々凡人にはまず無理な話ですね。
もとより死後の世界など信じていません。そんな世界があったら大変な事になります。今までこの世に現れた全ての生命が、その世界に集まってくる事になりますからね。人間も馬も牛も犬も。いやいや昆虫までもが。こりゃ、騒々しいとんでもない世界になってしまう (笑)

「人間、死ぬ瞬間はどんな感じなのですか?」 と誰かに聞いたとしても、誰も答えてくれません。
色々な経験をした人、何でも知っている博学な人でさえ、死んだ経験はない訳ですからね。そう考えますと、天国がどうの、極楽浄土がどうのと、偉そうにお説教を垂れている聖職者の言葉にも説得力がありませんよね。

以前、死ぬってこんな感じかなと思った事はあります。鎖骨を骨折して、チタンプレートを入れる手術をする為に麻酔をかけられた時の事です。血管に麻酔針を刺されて、「はい行きますよ」 と言われた次の瞬間、目の前が真っ暗になって、意識を失いました。
死ぬ時って、きっとあんな感じなのかもしれませんが、後からその時を振り返って、その瞬間 頭に浮かんだ事を思い出す事が出来るから、事実として認識できるのであって、本当の死には後に何もなし、真っ暗なスクリーンが続くだけです。故に人間は死の瞬間を、「いま死ぬんだ!」 と感じる事はないのではないか?何も思い出せないのだから。
これがいま考えうる事、私の悟りですね。

こんな縁起でもない話を正月早々から、と言わないで下さい。死を見つめてこそ、新しい年を迎えられる素晴らしさ、生きている素晴らしさを実感できるのですから。な~んちゃって (^^ゞ


コメント(1) 
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コメント 1

KingAir350

こんばんは、HAPPY NEW YEAR

うーんFDさんどうされたのですか?? しかし死を考えることは僕自身でもあります。25歳ですが、、、確かに自分の死を考えることは度々ありますけど、、、難しい問題です。
by KingAir350 (2008-01-03 02:46) 

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